「すってんころりん。ころころりん。」
みなさん、ローラースケートというものを覚えていますか?
「光GENJI」の影響で一時期ローラースケートブームがありましたね。僕はそのブーム知りませんけど(笑)。
ローラースケート持っていましたか?
転ばずに乗れましたか?
僕がローラースケートに乗れるまで
今日は僕の子どもの頃、どうやってローラースケートが乗れるようになったのかというお話です。
少し長くなるけどお付き合いください。
初めてローラースケートを買う
僕:「お母さん、あのローラースケートが欲しい。」
母:「えぇ?あの色でいいの?」
母親はピンクのローラースケートを見て、少し困惑した感じで聞いてくる。
僕:「うん。あれがいい。」
母:「うーん。ゆっきーが言うなら仕方がないね。弟と一緒に使って、仲良く遊ぶんだよ。」
僕:「うん。約束する。わぁーい。」
当時のTV番組「〇〇レンジャー」の影響で、男の子が好きな色は、赤か青と相場が決まっている。
ピンクは女の子の色。
オモチャを買ってくれるような親じゃなかったから、色なんてどうでもよかったのだと思います。
後日、友達に突っ込まれることを考えもしないで、ただただ、ローラースケートが欲しかった。
今ならピンクでなく、別の色を買います。おそらく黒。


ローラースケートに初めて乗る
はやる気持ちを抑えて、家に帰り、梱包をとくと、ピッカピカのピンクのローラースケート。
僕:「(ニヤニヤ)」
母親に手伝ってもらってローラースケートを調整し乗ってみる。
ドテーン!
バターン!
そりゃそうだよね。乗り方がわからないから、何度も転ぶ転ぶ。
それでもめげずにコツをつかもうと一生懸命に乗ってみる。
そして、何時間か乗ると、少しずつ乗り慣れて転ぶ回数が減ってくる。
叔父さんが家にやってきた
僕の叔父さん、見るからにポチャッとしている。運動なんかできる姿ではない。いや、若いときは運動もできたのであろう。しかし、その当時は(今もだけど)見る影もないのだ。
叔父さんはローラースケートに乗ったことがあるのか、得意げにローラースケートの乗り方を教えてくれた。
叔父:「ローラースケートは八の字を描くように、地面を蹴って進むんだよ。こんな感じ。」
もう、教えるのが嬉しいとばかりに、得意げに「こういう感じで乗るんだ」と、手を交差して、八の字を描く。
ウルトラマンの登場シーンのようにも見えるし、チャゲアスがマイクの前に立って「SAY YES」を歌っているようにも見える。(若い人には通じないだろうけど..)

僕:「こんな感じ?」「あってる?」
叔父:「そうそう。あってる。あってる。」
ローラースケートに乗れる方は、もうお気づきだろう。「そんなんじゃ乗れない」と。
それでも僕は、叔父さんの言っていることを信じて、ローラースケートを乗りこなそうと必死だった。
僕の頭のイメージはこう。

叔父さんの言っている「八の字」に近い動きになるのが、想像できるだろうか?
ドテーン。バターン。
せっかく乗り慣れてきていたのに、叔父さんからコツを教えてもらってからというもの..
めちゃくちゃ転ぶ。
なんなら、教えてもらう前よりも、転ぶ転ぶ。
(そりゃそうだよね。その足の(八の字)運び方、間違っているのだから..)
それでも、何度も乗るにつれて、コツをつかんきて転ぶ回数が減ってくる。
いちおう、僕は運動神経はいいほう。
間違った乗り方でも、うまく乗れるようになってくるのが人間のスゴイところ。
友達とローラースケートで遊ぶ約束をする
叔父さんが教えてくれたこともあってか(?)、ローラースケートで少しは前に進めるようになってきた(笑)
だから、近所の友達とローラースケートで遊ぶ約束をとった。
僕がローラースケートに乗って友達と遊ぶのはこれが初めて。その友達はすでにローラースケートを乗りこなしている。ちなみにその友達のローラースケートの色は青だった。
僕はピンクのローラースケートが急に恥ずかしくなった。
さっきも書いたが、当時は「〇〇レンジャー」の時代。
今では考えられないかもしれないが、ピンクは女の子が使う色と決まっている。そういう空気感のある時代。
だから、友達がピンクのローラースケートを見て、何か言ってくると思った。
だけど、何も言われなかった。僕が年上だったからかもしれない。
もう少し大きくなると、ツッコまれていたかもしれない。
なんだか違和感を感じる
その友達と一緒にローラースケートに乗る準備を始めた。
友達はローラースケートに乗り慣れているせいか、ローラースケートのセッティングも早い。
僕より先にセッティングが終わって、ローラースケートで遊び始める。
それを見て僕..
僕:「!!!(何かが違う。)」
僕:「(叔父さん、何かが違うよ!)」
そう、子どもの僕でも、違和感というものを感じた。
友達は僕の乗り方と違って、スイスイ前に進む。全く転ばない。
何かがおかしい。
僕:「(叔父さん、何かが違うよ!)」
友達のローラースケートの乗り方はこう。

僕:「(叔父さん、何かが違うよ!)」
僕もローラースケートのセッティング完了。
いつもの乗り方で友達を追いかけるように前に進む。
何度もいうが、僕の乗り方はこう。

ドテーン。
やっぱり転ぶ。
上から見た違いはこうだ。

友達から正しいローラースケートの乗り方を教わる
そしたら、友達が近寄ってきて「大丈夫?」と。
友達:「こうやって乗るんだよ。」
僕:「!!!(明らかに違う!)」
僕は(おまえの乗り方なんか変。違うぞ!)と心の中で思った。
僕は「大人である叔父さん」に教えてもらった。
大人が教えたのだ。僕はその乗り方を信じてる。だって大人から..。
だから、友達の乗り方のほうが違うと指摘したかった。
しかし、空気を読んだ。
子どもころの僕はすごい。
友達に「その乗り方のほうが、ちがうよ!」とは言わなかった。
あっさりとローラースケートが乗れるようになる
あんなに心は抵抗していたのに、あっさり、友達の乗り方をまねた。
驚くことに、友達の乗り方をしたら、全く転ばなくなった。
何度も言うが、僕は運動神経はいいほう。すぐにその乗り方にも慣れた。
僕:「(叔父さん、何かが違うよ!)」
僕:「(僕を騙した?)」
とまぁ、こんな感じで僕はローラースケートに乗れるようになりましたとさ。
年上が教えたからと言っても信用しちゃダメ
ダメな大人の助言を信じたばかりに、無駄にケガをしたなぁ。
今じゃ、いい思い出。というか、思い出せたことすら奇跡かも。
記憶の片隅にあったものを強引に引っ張りだしてきた感じ。
「stand.fm(スタンドエフエム)」で、[ゆきぴ]が姉に騙された話をしていたので、僕も誰かに騙されたエピソードがないかなと考えて引っ張り出した記憶が「これ」。
今考えると、あの叔父さん、運動神経なさそうな人なんだよな。いつものそっとしていて、キビキビ動いているところを見たことがない。絶対にローラースケート乗ったことないはず。それなのに得意げに子どもに乗り方を教えるなんて、やべーヤツだ。
おかげで恥をかくところだった。変な大人に騙されないようにしましょう(笑)。
僕:「(叔父さん、やっぱり何かが違ったよ!)」
ローラースケートに乗るコツ
今じゃローラースケートを知らない子が多いかもしれないですね。
時代は繰り返す。いつか、またローラースケートが流行るのかな?
その時のために、ここでローラースケートの正しい乗り方を伝授しよう。
ローラースケートの足の運びは、”逆”八の字をイメージして、足を外側に蹴り出す。
正確には逆八の字に重心を移動する。
進行方向に進んでいるときは、右、左、右と重心を移動させるイメージなんだけど、体を動かすと自然と重心が移動するのがわかるはず。
ちなみにインラインスケートも同じ足の運びです。アイススケートも。
良い子は間違った、八の字をイメージしないでね。



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